ターポリンって知ってますか?
ポリエステルの織物に塩化ビニール(PVC)を貼り合わせた生地で、
よく横断幕・懸垂幕・テントなどにつかわれます。
最近ではファッションバッグなどにも使われる素材で、色々な可能性を持っています。
で、先日届いたメチャ長い巻物は、ターポリンなんですよ。
これね!
幅187cm 厚さ0.35mmの丈夫な素材です。
これを、テントのスカート部分に用いるつもりで、手に入れました。
普通はウェルダーっていう機械で溶着して任意の形をつくるんです。
でも、さすがに道具大好きな僕も、そんな専用機械はもってませんので、
相棒のJUKIくんで縫ってみます。
末端の処理をしてみます。
地面に触れる部分なので、ある程度強度が欲しいな。
まずは2つ折り。
まあ、十分な強度がありそうですね。
そして、3つ折り。
結構分厚くなります。
パイピング処理みたいな感じになりますねー。
ただ、カーブを描く部分はどうするんだ・・・ って話もありますが。
よくロッジテントのスカート部分にあるハトメをつくってみます。
溶着ができないので、やっぱり縫い合わせるしかない・・・
折り目も付けにくいので、このままで
あんまり綺麗じゃない・・・
ハトメを作ってみた。
中に補強材を入れた方が、安定しそうだけど、よっぽど引っ張らなければ、OKかも。
今回のロッジテント製作はミシン作業がさらに多くなります。
そのために、こんな強力な助っ人も。
NIPPOの「爪付き自由押さえ」。
今までの段付き押さえだと、糸が絡まって面倒だったんだけど、これでストレス軽減!
段差がみえますかー?
折り合わせた布の段から2.5mmの部分にジャストでステッチを入れる優れもの。
巻き縫い工程に是非とも欲しい押さえです。
完璧ですw
ちょっとターポリンが目立ちすぎるけど、まあ、ベージュはこれしかないので・・・
ビニール生地のターポリンは、ミシンワークのやり直しがききません。
だって、糸を抜いても、針穴がメチャ目立ちますしね・・・。
だから、なんでも、1回勝負なんです。
ハトメじゃない方法でスカートを固定しようと考え、直接ペグダウンするループを
閂止めでつけてみた。 (で、おもいっきりずれましたー!)
こりゃ、みっともないね・・・。
裏は?
あらー、僕としたことが、ズレズレじゃないですかw
何でナイロンテープ側からやらないのかって?
裏側からは閂のステッチがあまり綺麗じゃないので、
やっぱり意匠的には上糸側をみせたいからね。
じゃあ、今度は別の方法で・・・
スカートに直接ではなく、スカートと幕体の合わせ部分に取り付けてみます。
引っ張りに対して、一番耐えられる場所だしね。
まず捨てミシン(しつけ糸の役割) で仮固定。
それから、帆布とターポリンの縫い合わせの頑丈な部分に閂止めでガッチリ固定。
表からみると??
まずまずの仕上がり。
捨てミシンを抜いて、そっちにも閂をしてみたら、イイ感じ。
この閂止めの糸を茶色にすれば、あまり目立たないね。
実際の具合としては、こんな感じかな。
地面に触れるのはターポリンで、風の吹き込みを防止し、土汚れも防げますね。
ただ、あまり長いペグを使うと、かっこう悪いかもね。
以前の補強布を使っての取り付けだと、こうなります。
これはこれでいいけど、手間がかかるなあ。
縫製部の研究はまだまだ続きますw
君もミシン大好きになるのかな?