5年間僕の創作活動を支えてくれた木工旋盤 LM-1000に引退していただき、新たに
米国の素敵な旋盤が工房にやってきました。
さらにデリケートな製作もきっとサクッとこなしてくれるでしょう。
今までのLM-1000は大変コストパフォーマンスの高い機種でした。 台湾製ですが、
作りは頑丈で、ベッドも長いため長尺物の加工もでき、汎用性に優れた旋盤でした。
これがヘッドストック。 一般的な作業では十分なパワーのモーターと、ハンドル操作のみで
スピードを変えられる優れもの。 回路基盤なんてものが無いのが、また信頼性高い。
これがVベルトを使ったシンプルなCVT変速部分。 ここを見て、いつかCVTを使った
変速機つき乗り物を造ってみたいと思ったこともありました。
いまはすっかりキャンプ・家具屋ですがw
そんな旋盤も、かれこれ5年もたち、違うマシンを使ってみたい衝動に駆られていました。
あと、一つ機種変更につながった大きな理由は、工房がせまいから、という理由です。
木工旋盤がうちの工房では一番大きな機械。こやつが場所をとっているので、他に
作業効率を上げるためのマシンを置きたくても置けないという問題がありました。
で、一番場所を占有している彼に引退していただいたというわけ。
65kgもある箱が届きましたw
わくわくするよね、箱を開ける瞬間って。 ま、これでお買い物は最期なんだけどね。
ジャンっ! なんだか重そうなものが出てきたー
載せるための作業台を元の通りに直して・・・ とやってたら、日付がでてきた。
この「旋盤ワークステーション」を作ったのは5年前のゴールデンウィーク。
それから、色々製作しました。 展示会も個展もあったし。
木工旋盤を日本に広める活動を続けますよ、これからも。
ひとりじゃ重すぎ・・・。 かみさんに手伝ってもらって、設置。
日の丸がステキ!
電子コントロール式で、3段階のベルトの掛け替えと共に、実に広い範囲の速度を調整できる。
正逆転できるけど、逆転は僕は使わないなあ・・・・
これが、ベルトプーリー部分。 回転数がセンサーからフィードバックされ、一定速度を
保っているんだろうな。 なかなか良い作りです。
旋盤の精度をみるのがこの動作。 回転側(ヘッドストック)と支持側(テールストック)を
スライドさせて近づけると、センターが合うかどうか。
ステキです。 アメリカさん、なかなかやりますね。
大きなLM-1000が退役し、代わりにJETくんとスロースピードグラインダーが載りました。
作業効率を上げるための補助作業台も奥に作りました。
旋盤のベッドと同じ高さの補助作業台があることで、いつも使うツールを落とすことなく
置けるんです。
旋盤バイトの研磨には、自作のジグもあります。 これはガウジ用のジグ。
もう5年前ですね。
ヘッドストック側の主軸の長さの関係で、今まで使っていたビッグなスパナ(38mm)が
使えなくなった。でも、こんな高いツールが使えないのは許せないので、ベルトサンダーで
薄くした(笑)
メタル部分が光って、これはこれでステキw
こんな新しい工具も仲間入り。
これで、直角出しが楽になるかなー。
今日一日はこんな作業で終わってしまいました。
あと残るは、この箱達だ・・・。 これまた時間かかりそうだ。
ちなみに、木工旋盤で何ができるか知ってますか?
このビデオ、なかなかモチベーション上がりますよ!
実演しているのは、川口氏。 僕と同じ日本木工旋盤協会の会員で、素晴らしい作品を
数々作り出しているアーティストです。